読書:シンドローム

真山仁 震災の混乱をバックに 非常時には本性が出る サムライキャピタルの鷲津による、首都電買収を主軸に話は進むが、実は東日本大震災での原発事故を巡る、政府、大企業の失態を強く批判している 日本の支配層は、本当に日本の事を思っているのだろうかと

読書:父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

ジェイエル・コリンズ 借金はしない 支出は収入より少なく 余裕資金は投資する ポートフォリオは三つ VTSAX、VBTLX、現金 インデックス投資のすすめ

読書:神域

真山仁 IUS細胞での再生医療 とりわけアルツハイマーに効果があれば、画期的だろう しかし治験も前段階での有害事象、脳細胞の過剰な増殖による脳出血、脳の「破裂」 治験と人体実験の差とは 一方で恩恵を受けられる人にとっては、神に感謝するだろう 特…

読書:承久の乱

本郷和人 一時期ベストセラー二も成ったがそのときは読む機会がなかった 大河ドラマ 鎌倉殿の13人もいよいよ承久の乱にさしかからんとしている なぜ鎌倉幕府は後鳥羽上皇に圧勝したのか しかもこのとき源氏の将軍は絶えてしまっている 幕府と呼ぶのは明治時…

読書:朱色の化身

塩田武士 失踪した辻珠緒 彼女にまつわるキーワード それは確かに個人の人生に違いなかった。だが、同時に時代の構造を浮き彫りにするストーリーでもあった。 雄島にかかる朱色の橋 何必館 思いっきり取材したいと思う、身と新聞記者と思いを同じくする、ラ…

読書:和音の正体

舟橋三十子 音楽の三要素:メロディ、ハーモニー、リズム 和音:コード:同時にならされるいくつかの音 和声:ハーモニー:進んでいく和音の進行 音楽のハーモニー(和音)は三つ以上の音が同時に鳴る時に響く音 和音の役割:音楽に「立体感」を持たせる、メ…

読書:白鳥とコウモリ

東野圭吾 白鳥とコウモリが一緒に飛ぶような 久々の、東野圭吾の殺人事件の小説の真骨頂 単なる謎解きでなく、動機解明の過程で、関係者の心理描写がリアルで見事 加害者家族が被害者家族に変わる、あるいはその逆 どっちにしても家族にとっては身に覚えのな…

読書:室町は今日もハードボイルド

清水克之 上品ぽい現代日本人も、中世からの罵詈雑言を引き継いでいる 士農工商は偉い純に並べたものではない 「あらゆる職業の人」という意味の中国古典由来 百姓は天皇の王孫 侍は主人のそばに控えて冷たい板敷をただ温めるしか能がない 今では「勤め人」 …

読書:志ん生長屋ばなし

古今亭志ん生 立川談志によれば、落語とは業の肯定:人間の業を肯定しているところにあると それは志ん生を分析する中で形作られてきたのだそう 天才は天才を知るということ 我々庶民は、その話を聞いて慰められている

読書:幸村を討て

今村翔吾 真田の家を守りつつ、後世まで真田の名を轟かせる それに賭けた幸村と信之の壮大な夢が、大坂の陣に関わる武将達の生き様と重なって描かれている 幸村を討てをキーワードにして、最後は家康自身が発してしまったことで、戦後の真田家との戦にも又負…

読書:コロナと潜水服

奥田英朗 オカルトとも言えないが、主人公の心象を反映するかのような、人や物が、主人公を導いてくれる それはあたかも、心の底で思っていても、実行できないことを、後押ししてくれているようだ そのことで、新たな人生の一歩を踏み出せる そういうすてき…

読書:52ヘルツのクジラたち

町田そのこ 母子家庭で虐待を受けて、心が死んでしまった者達 まるで他の仲間には聞こえない、52ヘルツの声でなくクジラのよう 昔祖母が住んでいた田舎に逃げてきたキナコ 彼女を救ったのも、傷を負う者達だった くらく切ない物語だが、これから苦難が待ち受…

読書:沈黙の町で

奥田英朗 中学生の転落死 事件か事故か 中学生の生活や友だち関係などを描写しながら、事件解明に迫ってゆく 子ども達の揺れる心の動き 友人がすべてであるかの生活 その中で親、教師、警察、検察が一人一人と向き合う中で、やっと真相が見えてくる その過程…

読書:冤罪法廷

ジョン・グリシャム 痛快の一言 しかも実話に基づいている 冤罪の再審を請け負う事務所の弁護士ポストを中心に、OMOに二つの冤罪事件を、無実の証明をしてゆく ポストの一人称で、邪悪な相手の存在が大きくなってきても、淡々と語られる展開 グリシャムの、…

映画:ベイビーブローカー

是枝裕和監督 ソン・ガンホ カンヌ男優賞 愛がテーマといわれると、確かにそうかも知れないが、やや首をかしげる気にもなる どんな形であれ、血のつながりはなくても、「家族」と言っていいものはあるのだろう 赤ん坊が中心にいるので、皆が必死になるのはわ…

読書:偉い人ほどすぐ逃げる

武田 砂鉄 腹の底に渦巻く邪念を汲み上げるように原稿を書く自分のようなライター と自らを定義づける 雑誌文学界に掲載された文章のまとめ おわりに にあるように、何度か同じようなことを主張しているが、同じ事を何度も書かせたやつがいるということ この…

読書:史伝 北条義時

山本みなみ 鎌倉から室町時代というのは、頼朝-北条政子-足利尊氏 くらいしか記憶にないし、勉強した覚えもなかった 執権がどのように役割が形作られていったのか、その中でも時政-義時と、まったく習ったことのなかった人物達が活躍する中で、武士の政権が…

読書:暴虎の牙

柚木裕子 シリーズ最終章 今回は愚連隊の長となった沖の、生い立ちから、大上や日岡とのかかわりが描かれる 暴力団に全く援護できるところはないが、生い立ちには一片の同情は寄せられるか しかし父親、友人、敵対者を殺して野望を貫くものに、未来はないと…

映画:トップガン マーヴェリック

36年後のトムクルーズ演じるマーヴェリックが共感としてトップガンに戻ってくる スカイアクション映画と よくわからないが核プラントを攻撃するため、戦闘機で困難な飛行をして爆弾を投下 まあ筋はともかく、アクションで見せる トムクルーズも年をとったが…

読書:看守の流儀

城山 真一 三上の手記を各話に挿入しながら、火石の活躍を、他の刑務官の視点から綴る 刑務所は更生の場というのがよくわかる 決して罰を与えるだけの場ではないのだ その中で、受刑者と刑務官との信頼が築けることもあるのだろう 三上は実はLGBTで男性刑務…

読書:山のパンセ

串田孫一 この時代によく雪山を登っていた様子がよくわかる 以前は「小さいこの存在の中に宿る生命を充分に楽しませることが出来た。有頂天になって悦ぶ生命を抱いて山から下ってきた。登る前の私はもうどこにもいなかった。山を歩きながら過去を切り落とし…

読書:凶犬の眼

柚月裕子 シリーズ2 大上を亡くし、一人でヤクザと対峙する日岡 駐在所に飛ばされるが、そこに組長国光が 見逃す代わりに情報をもらい・・・ やがて国光と兄弟の杯を交わす 芝居を打って日岡に捕まり、日岡は県警へ戻る 本当に暴力団と警察のつながりはあるの…

読書:神よ憐れみたまえ

小池真理子 両親を殺害した犯人が、唯一血縁として頼っていた叔父だったとは それを知って、取り乱した気持ちで結婚した相手が、自分の体だけを求めていたとは しかし若年性認知症になり、徐々に記憶が薄れる中、家政婦だったたづ一家や、その娘の忘れ形見で…

読書:塞王の楯

今村翔吾 「近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く」 塞王:穴太衆の祖は塞の神の加護を受けていて、地揺れや大軍から守れる石垣を積んだ 神に次ぐ者として穴太衆が呼んだ名 「何としても家族を、この地を守りた…

読書:ファズイーター

深町秋生 「組織犯罪対策課 八神瑛子」シリーズ、最高傑作! と (ヤクザ小説が連続してしまった) やくざ社会の裏表 組どうしの抗争 その中でも掟破りが出て、一般人にも及ぶ 八神瑛子は必要悪なのか それとも真の正義なのか 「ヤクザが消えたとしても、・・・…

読書:孤狼の血

柚月 裕子 暴力団係配属の日岡 上司大上の違法捜査に内心反発しながらも、その思いに惹かれていく そして大上の死 実は監察のスパイで、大上の上司の不正メモを奪うために派遣されていた しかし大上の意志を継いで、暴力団を押さえ込む事を、使命として光景…

映画:CODA あいのうた

聾唖の両親と兄 子どもの頃から通訳として育ったルビー 思いがけず歌の才能を見いだされるが、自分も家族も半信半疑 例に漏れずマイルズへの好意から歌の練習を続けようとするが、家族の仕事の通訳としての手伝いから解放されない 歌をあきらめようとするが…

読書:生きづらさについて考える

内田樹 さまざまな媒体に書いたエッセイのコンピレーションとのこと 目次の表題からして大きな問題提起というか挑戦的 「第一章 矛盾に目をつぶる日本人」「私たちは歴史から何も学ばない」 日本では:熟議するというのは要するに時間をかけるということ そ…

読書:同志少女よ、敵を撃て

逢坂冬馬 第二次世界大戦、独ソ戦 スターリングラードを巡る戦い 憎し みから復讐しようと、狙撃兵となっ頃更田たセラフィマ しかし殺された母や村人たちを焼いたのは、疫病予防だった そしておそらく、女性狙撃兵として苦悩の中で生きてきた教官イリーナも…

読書:黙約のメス

本城雅人 脳死移植は生体移植と違って、生きている人に傷つけずに行える ドナーのその後の人生を考えると、少なくとも子から親へというのは考えにくい 「体についた傷のせいで、心まで傷ついてしまう事がある」 「医師に問題が生じると、マスコミや世間は医…