読書:赤の女

ダニエル・シルヴァ

実在のキム・フィルビー:ソ連のスパイを題材に、その娘という架空の人物の、M16ワシントン支局長にまでなった、ロシアのスパイを暴く

なぜ主人公がイスラエルという、日本人からするとマイナーな国の、諜報機関長官という設定なのかは、シリーズを初めて読むので不明だが、西側では知られた存在で、なかなか活躍している

そのスパイの世界での展開が、実話かと思わせるようなリアリティーがちりばめられている

赤の女と呼ばれる母親の、うら悲しい物語も絡んでなかなか秀作

しかしかたかな名がたくさん出てきて、ついて行けずに、わからなくなってしまうという、こちら側の残念さもはっきりしてしまった