読書:あの本は読まれているか

ラーラ・プレスコット

冷戦時代のソ連に対するプロパガンダ

発禁となっている小説「ドクトルジバゴ」をソ連内で読まれるように広めるCIAの作戦

実際に行われ、情報が開示されたものに、フィクションで補って書かれたと

西では、CIA文書を記録するタイピスト達が主人公で、新人のイリーナがスパイの素質を見いだされて、ジバゴ作戦に関わる

東では作者のボリス・パステルナークの愛人オリガの視点で弾圧と、小説を世に出したいと願うボリスの様子、二人の関係が書かれる

作者はノーベル文学賞という名誉を得たが、弾圧され、恐怖にまみれる愛人

一方ではスパイやタイピストとして使い捨てにされる女達

現代にも通じる差別の根が描かれている