読書:幻夏

太田愛

3人が活躍するシリーズ2作目

知らずに3作目を先に読んでしまったが、全く問題なかった

相馬の幼なじみ尚と拓兄弟の深い愛情 それと深く交わる相馬の幼い心が胸を締め付ける

まるでテレビドラマを見ているように、細かく導線が張り巡らされて、徐々に明らかにされていくストーリー

わくわくどきどきさせる展開 脚本家の書く小説たるや一瞬も目が離せない

しかも冤罪事件や、法曹界の矛盾や闇に光を当てている

「人の心は硝子のように壊れたりはしない。血と肉と骨で出来た身体と同じように柔らかい人の心は、時間をかけてゆっくりと捩れる。」

4作目は出ないのか