読書:透明な螺旋

東野圭吾

湯川が養子に出されていた子だったとは!

園香と母の千鶴子、その母親の境遇が、湯川の生い立ちと重なっての行動だったのだとは想像される

しかし実は秀美と園香とは血縁ではなかった

最近の作は謎解きがやや単純になってきた傾向があるようにも思える

その分心の奥底にしみいるような哀愁や、逆にほのぼの感が深まったような

「あの時・・・・どちらかを選べといわれた時、僕はこう答えるべきでした。そんなことはできない、どちらも僕の親だ、と」