今村翔吾
「近江の国・大津城を舞台に、
石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く」
塞王:穴太衆の祖は塞の神の加護を受けていて、地揺れや大軍から守れる石垣を積んだ 神に次ぐ者として穴太衆が呼んだ名
「何としても家族を、この地を守りたいという人の心が、石垣に魂を吹き込む」
大名から民まで心一つになった大津城。それこそが塞王の楯
矛と盾 どちらかが強ければ、戦はなくなると、匡介も彦九郎も考えていたが、実は太平の質を決めるのは矛でも楯でもなく、人の心だと気付く
戦う道具が人を幸せにするなんてことは幻想だということ