読書:沈黙の町で

奥田英朗

中学生の転落死 事件か事故か

中学生の生活や友だち関係などを描写しながら、事件解明に迫ってゆく

子ども達の揺れる心の動き 友人がすべてであるかの生活

その中で親、教師、警察、検察が一人一人と向き合う中で、やっと真相が見えてくる

その過程では、学校でも警察でも縦割り社会の弊害もうかがわせる

謎解きより、大人にはまだなれない中学生という、難しい年代特有の人間関係の複雑で、大人には理解しがたい生態の描写が優れている