読書:教誨

柚木裕子

「約束は守ったよ、褒めて」

 何の約束だったのか

殺人で死刑執行された響子の過去をたどっていく内に、不幸な生涯と、母との、墓に戻るためという約束 その哀しい物語

主人公香純の割り切れない気持ち

時代や土地柄もあったろうが、現代の社会情勢からすれば、やや不合理すぎる

残念だが、その点あまり共感できない部分があった

「誰もが目に見えるものだけで決めつけて、その裏にある事情なんて考えもしない。

目に見えないものにこそ、大事なことが詰まっているのにさ」