読書:蟻の菜園 -アントガーデン-

柚木裕子

南米に「蟻の菜園」と呼ばれる、蟻と植物の共依存によって成り立っている自称がある。

人はひとりでは生きられない。誰かに助けられ、誰かを支えながら生きている。が、その前提には自分という人間の確立が必要だ。自立の上にこそ、確とした人間関係は成り立つ

沢越姉妹の悲惨な子ども時代。誰も助けにはならず、父親を殺すしかなかった。

そのことは免罪出来ないが、逆に刑に服すれば、新しい、何にもおびえずに生きられる人生が始まる 事に一筋の光明があるのか

出版された10年ほど前とは違っているだろうが、子どもの生きる権利を守る公的な保証がまだまだ足りないと思われる

読書:教誨

柚木裕子

「約束は守ったよ、褒めて」

 何の約束だったのか

殺人で死刑執行された響子の過去をたどっていく内に、不幸な生涯と、母との、墓に戻るためという約束 その哀しい物語

主人公香純の割り切れない気持ち

時代や土地柄もあったろうが、現代の社会情勢からすれば、やや不合理すぎる

残念だが、その点あまり共感できない部分があった

「誰もが目に見えるものだけで決めつけて、その裏にある事情なんて考えもしない。

目に見えないものにこそ、大事なことが詰まっているのにさ」

読書:当確師 十二歳の革命

真山仁

「父さん、これで終わりなの?」

祖父健克の死に対し、父親に誉は言う

それを受けて、父健信は代理の立候補を決意する

と思いきや、実は健信の、十分に練られたストーリー通りの展開だった

パフォーマンスだけの総理岳見は見事に選挙で敗北

諏訪を舞台にした、政治家たちの動き、総理の陰謀、里山保全運動

実は総理を引きずり下ろすための、心ある者たちの策略が描かれていた

映画:Ⅾrコトー診療所


映画化

コトーは柴咲のNsと結婚してもうすぐ孫も生まれる

相変わらず、島民の診察往診に忙しく、研修医もやってくる

そして台風、がけ崩れ、大勢のけが人 皆救えるか?

とても感動的で、涙も浮かんでしまったが

と ちょっと展開はありきたりテレビ的

そして研修医の、システムが間違っているの叫びもむなしく

結局皆が助かりハッピー だが、結局スーパーⅮrが島には必要なのだと証明してしまったようなものだ

もっと制限のある離島での医療の限界の中で、島民の信頼を得ながら奮闘し、苦悩する姿が本来のテーマではなかったかと、少し残念

なんでもオペできる超外科医が、内科も診てます的なドラマはもう終わりにしよう

内科の大変さ、やりがいを描くドラマがほしい

内科を甘く見てもらっちゃ困る

読書:ヤバい神

トーマス・レーマー

旧約聖書の中の神は正義、非暴力、平等などと反対なイメージなのか

「神が神でるのなら、人間が考え出したカテゴリーによって神について適切なかたちで語る事など出来ない」

人間は神に対してさえ独立した自由な存在なのである。この自由があるから、人間は神の命令に逆らって罪を犯す事が出来る。

つまり聖書テクストの解釈の違いということか

読書:ウツボカズラの甘い息

柚月裕子

解離性障害のある文絵 親子4人暮らし

のはずが、実は子ども二人はすでに死んでいた

サングラスの女 加奈子はいったい誰?

実は巧妙に仕組まれたマルチ商法となりすましによる殺人事件

尽きない金欲