2018-01-01から1年間の記事一覧

読書:悪童 小説 寅次郎の告白

山田洋次 寅が客に、家を飛び出すまでの、少年時代を語る ダメな父親、生みの母親、育ててくれたさくらの母親 まだキャラがはっきりしないおいちゃんおばちゃん 題経寺の御前様 こういう生い立ちで、男はつらいよが始まったんだと目に浮かぶよう ときどき挿…

読書:沈黙のパレード

東野圭吾 久しぶりのガリレオ アメリカ帰りという設定だが、はじめの方は湯川らしさが少々足りない感じ 犯行の経過はさすが東野 理詰めに計画されている 読者としては、悪賢い憎むべき犯人が復讐されたのだから、町の人たちが助かるようにとの思いもでてくる…

映画:人魚の眠る家

東野圭吾原作 篠原涼子渾身の演技 原作を読んでいたので、それほど期待しないで行ったが、映像からの印象は具体的で、俳優のいい演技が加わると、迫力があることが改めて思い知らされた。 包丁を持った篠原涼子の鬼気迫る演技には、思わず涙してしまった。 …

読書:悪玉伝

朝井まかて著 放蕩し尽くした金持ちが、陥れられるが、幸せの青い鳥はそばにいた事に気づいたということか 江戸吉宗の時代 大岡越前も将軍の意が及べば、誤った裁定を下してしまう時代 江戸時代の着物や生活描写がつまびらか 牢内の生活も、よく調べられてい…

読書:神社の解剖図鑑

米澤貴紀 鳥居:神域への入口 丸柱、貫、上に島木、その上に乗る笠木、間の真ん中に神額(神社名を掲げ る) 神明鳥居:島木なし、貫は柱の外に飛び出さない 明神系・両部鳥居:島木あり 社殿:神の住むところ 摂社、末社:さまざまな神がいる 垣・回廊・門…

読書:デセプション・ポイント

ダン・ブラウン 天使と悪魔-ダヴィンチ・コードの間に書かれていたとは知らなかった いつものことだが、実在する科学技術に基づいているという 隕石にある微生物の化石、進歩した飛行体:UFOに見間違えられている、隕石の分析方法等々 あまり関心もなかった…

読書:人魚の眠る家

東野圭吾 重いテーマによくぞ取り組んだとまず感心 横隔膜刺激での呼吸や、脊髄部刺激での手足の動きなど、さすが先進科学に精通している東野の面目躍如 一方で脳死移植をめぐる政治、医学の問題点や家族の揺れる心情を見事に現わしている やはり日本人には…

読書:戦場カメラマン

石川文洋1986年出版が今年再版1950年代から80年代ベトナム戦争からカンボジアとの紛争、中国との紛争が、ベトナム現地での取材と写真でつづられている一貫して主に農民である民間人の視点で、戦争に疑問を感じ、虐殺に怒り、悲しむカメラマンとして従軍した…

映画:ミッションインポッシブル フォールアウト

3年ぶり 前作からの流れがあって、美女のMI6員イルサがヒロインで登場 イーサンといい関係になると思いきや、なんと奥さんだったジュリアも登場 相変わらずのアクションは、わかっちゃいるけどはらはらどきどき 仕掛けも満載 一方で長官がわざわざ現場に出…

読書:緊急の場合は

マイケル・クライトン クライトン26歳作品 病理医の主人公が、当時犯罪とされていた中絶をし、死亡させたとして、逮捕された友人を助けるべく、関係者に話を聞いて回る 多くの医師が関わっており、剖検所見や、それに関わる検査などから、そもそも妊娠してい…

読書:震度0

横山秀夫 阪神淡路大震災の発生と同時に起きた、県警の警務課長の失踪 事件を巡って、県警幹部6人の思惑や出世に絡んだ手柄争い 警察内部がこんな論理で動いていたらぞっとするが・・ 選挙や若い女性との密会、殺人事件、贈賄も絡んで複雑さを呈する 結局何か…

映画:万引き家族

是枝裕和監督 カンヌ:パルムドール受賞 初枝が、4人となぜ一緒に暮らすようになったかはわからないが(亜紀は一応元夫の孫で、一緒にいてもいいよと言った)、自分の年金をあてにされて貧乏暮らしすることの大変さより、孤独を解消してくれ、一緒に家族とし…

読書:第三の時効

横山秀夫 64が素晴らしかったのでbookoffで購入 警察小説として、警察内の事情をにじませながら 出世争い 同じ課内でも対立し合う班 個性豊かな、しかし人間的には気の抜けない班長達 ミステリーの要素タップリに、しかも心理描写が詳細に巧みに このおじさ…

読書:魔力の胎動

東野圭吾 ラプラスの魔女の前章として、後から書かれている というところも東野らしいミステリーさか スキージャンパー、キャッチャー、息子を亡くした、鍼灸師ナユタの恩師、作曲家のパートナー そしてナユタ自身の、心の底に閉じ込められた真の感情が、ド…

読書:危険なヴィーナス

東野圭吾 突然現れた、魅力的な弟の嫁 しかも弟が行方不明と 伯郎の過去や、母親が再婚した矢神の家の様子が時間をさかのぼって明らかにされていく 財産相続に絡んだ、弟の拉致を予感させるが、意外にも伯郎の叔父が 相変わらず、いくつもの謎が重なり、だん…

映画:ラプラスの魔女

優待券期限切れ間近のため急遽 原作を読んでしまっていたので、どうしてもはしょり感は否めない が櫻井翔や広瀬すずという具現化がされると、また違った味わいの物語になる 一方で、現実感を持つので、少し非科学的な部分は映像っぽくなるし、俳優の表現がオ…

読書:サハラの薔薇

下村敦史著 新聞書評で図書館から借りる 放射能で汚染された砂の結晶である薔薇 サハラにある天然原子炉からの汚染だと死の間際に永井は教えるが・・・ 長い砂漠からの脱出行が描かれ、地質学者も盗賊ももはや関係ないのではと思わせる物語の中での、急転直下の…

映画:ペンタゴン・ペーパーズ

ルーズベルトからケネディ、ジョンソンと続く大統領達が隠して、ベトナム戦争の泥沼へはまっていく過程の文書が、国務次官補から流出 それをスクープしたニューヨークタイムズが告訴される その文書を入手したワシントンポストが、記事にすれば有罪とされる …

読書:ラプラスの魔女

東野圭吾 研修に行った帰りの東京駅で購入 硫化水素の毒性はよく知らなかったが、これを殺人に使うとはさすがに東野圭吾 ラプラスの魔人の複線があって、人間ドラマが輻輳する得意の展開 謙人と円華の人生を取り戻すこれからに希望を持ちたい

映画:スリービルボード

優待券使用しなきゃで とはいっても10人くらいの入り ベネチア映画祭で脚本賞 主演のマクドーマンドはアカデミー賞主演女優賞受賞者:知らなかった 怒っているぞとわかるがそれを抑えている演技が秀逸 なんといってもアメリカの治安の悪さが大問題なのだが、…

映画:スターウォーズ8 最後のジェダイ

ルークが弟子だったカイロ・レンに暗黒面を見いだし、レンを殺そうとしてなされず、レンが暗黒面に進んでしまったというのが、ルークの隠遁生活の原因だった という衝撃の告白 結局レンはジェダイに戻ることなく、ファースト・オーダーのスノークを亡き者に…