2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読書:山のパンセ

串田孫一 この時代によく雪山を登っていた様子がよくわかる 以前は「小さいこの存在の中に宿る生命を充分に楽しませることが出来た。有頂天になって悦ぶ生命を抱いて山から下ってきた。登る前の私はもうどこにもいなかった。山を歩きながら過去を切り落とし…

読書:凶犬の眼

柚月裕子 シリーズ2 大上を亡くし、一人でヤクザと対峙する日岡 駐在所に飛ばされるが、そこに組長国光が 見逃す代わりに情報をもらい・・・ やがて国光と兄弟の杯を交わす 芝居を打って日岡に捕まり、日岡は県警へ戻る 本当に暴力団と警察のつながりはあるの…

読書:神よ憐れみたまえ

小池真理子 両親を殺害した犯人が、唯一血縁として頼っていた叔父だったとは それを知って、取り乱した気持ちで結婚した相手が、自分の体だけを求めていたとは しかし若年性認知症になり、徐々に記憶が薄れる中、家政婦だったたづ一家や、その娘の忘れ形見で…

読書:塞王の楯

今村翔吾 「近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く」 塞王:穴太衆の祖は塞の神の加護を受けていて、地揺れや大軍から守れる石垣を積んだ 神に次ぐ者として穴太衆が呼んだ名 「何としても家族を、この地を守りた…

読書:ファズイーター

深町秋生 「組織犯罪対策課 八神瑛子」シリーズ、最高傑作! と (ヤクザ小説が連続してしまった) やくざ社会の裏表 組どうしの抗争 その中でも掟破りが出て、一般人にも及ぶ 八神瑛子は必要悪なのか それとも真の正義なのか 「ヤクザが消えたとしても、・・・…

読書:孤狼の血

柚月 裕子 暴力団係配属の日岡 上司大上の違法捜査に内心反発しながらも、その思いに惹かれていく そして大上の死 実は監察のスパイで、大上の上司の不正メモを奪うために派遣されていた しかし大上の意志を継いで、暴力団を押さえ込む事を、使命として光景…