2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

読書:アクティベイター

冲方丁 スパイ映画さながら 動作の心理的深読み 出会ったことのない小説 詳細な調査や検索の後がうかがえる 核を積んだ中国ステルス爆撃機の亡命、日本の官庁職員や、その黒幕、アクティベイターなる日米管理のエージェント、現実社会には表に出ないが、本当…

読書:透明な螺旋

東野圭吾 湯川が養子に出されていた子だったとは! 園香と母の千鶴子、その母親の境遇が、湯川の生い立ちと重なっての行動だったのだとは想像される しかし実は秀美と園香とは血縁ではなかった 最近の作は謎解きがやや単純になってきた傾向があるようにも思…

読書:深追い

横山秀夫 コロナで図書館が休みとなり、買っておいた本を読む あまり読まない短編集 横山らしい、警察のどろどろと、しかし人情味あふれた話

読書:罪の轍

奥田英朗 松本清張を彷彿とさせる、昭和の刑事もの 吉展ちゃん事件をモチーフに 当時初めての報道協定や、広域捜査、警察の縦割りの不備、テレビを通して全国を揺るがす事件となった背景が描かれている 子どもの殺人事件は痛ましい

映画:キネマの神様

山田洋二監督89作品目 松竹100周年記念 ゴウ役だった志村けんがコロナで逝去 急遽沢田研二が代役に 小津安二郎の東京物語の撮影風景 北川景子の原節子としての主役風景が似合う 監督目指すゴウの挫折 それを支えようとする淑子 コロナ渦の現代に飛び、アルコ…