読書:ともぐい

河崎秋子

猟師の熊爪

人と離れた山小屋に犬と暮らし、鹿や熊を狩っては、肉や内臓、皮を町に行って売り、糧を得る生活をする

穴持たずの熊を仕留めようと、狩りに出るが、襲われ骨折

寝て傷を癒やす生活に、「熊にも、里の人間にもなれず、猟師でいられない俺は、何者だ。」と思い悩む

やや傷も癒え、赤熊を仕とめるが、元の自分ではないことに気づかされ、盲目の陽子をもらい受ける

やがて自分の子を身ごもる陽子に首を切られ絶命

人なのか獣なのか、熊爪は自然の中の、一生き物として生涯を過ごした ということか