2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

読書:影踏み

横山秀夫 警察小説が十八番かと思って、過去の作品を見たら、犯罪者側からの小説だった 死んだ双子の声が、中耳に宿る 最後に明かされる、母親の愛情が向けられた、弟への嫉妬 いつものごとく、腐敗しかかった警察の描写 根本にあるヒューマニズムは、昔から…

読書:虎の牙

武川佑 武田家滅亡の物語は、いつもうら悲しい 勝頼の祖父、信虎の弟信友と下総から流れてきた家来原虎胤の物語 山の者に育てられた信友が、実は屋形の弟だとのことで、武士として武田家の副将に育ってゆく 義兄弟として、それを支えてゆく虎胤 そして今川の…