2012-01-01から1年間の記事一覧

映画:人生の特等席

主演:クリントイーストウッド 久々の出演 年取ったー しかしそれが、相変わらずの頑固さをますます際立たせている 父と娘が、それぞれ心に傷を持ち続けていて、それが氷解する 愚直に続けていた仕事が認められる 新しい出会いがある と全てhappy endとなる…

映画:アルゴ

実話 元はアメリカがパーレビを援助して、民衆よりの政権を倒したことに端を発しているのだが・・・ 救出劇はみごと 時間の切迫に、どきどきさせられる 実際はそれほどでもなかったようだが こういうCIA要員が大勢いるアメリカというのも怖い気がする ストーリ…

映画:ボーン・レガシー

ジェイソン・ボーンのトレッドストーン計画とは別に、CIAスパイの作戦が進行していた。 ジェレミー・レナー演じるアーロン・クロスの、CIAからの逃避劇 レイチェル・ワイズが華を添える ボーンシリーズにつき物のアクションはそのまま引き継いでいる …

読書:少年弁護士 セオの事件簿

ジョン グリシャム 少年向けのりーガル小説 しかし少年向けと侮れない それなりのリーガル要素満載 こども向けに、グリシャムが小説を書いていること自体驚きだが、けっして子供騙しでなく、スリルもサスペンスも、法律の知識も兼ね備えている おとなでもワ…

映画:最強のふたり

実話 フランス映画にしては、わかりやすい、ユーモアに富んでいる 感動的 主人公フィリップと黒人ドリスの対等の関係が、障害者でなくても困難さを伴うものが故にすばらしい まあ主人公が超金持ちだからという前提ではあるが 脇役の二人も存在感が十分 秘書…

読書:スティーブ・ジョブズ

ウォルター・アイザックソン ジョブズのイノベーションに対する情熱が、ひしひしと伝わってくる 人格的には人をすぐ否定したり、人の考えにだめだしした翌日に自分のアイデアのように提案したり、全てか無かの選択だったり、とても付き合いきれないが、天才…

読書:プラチナデータ

東野圭吾 すべての国民のDNA配列を登録して、犯罪捜査や犯罪予防に役立てようという法案が成立! 机上の空論としては、その点だけみれば成り立つのかもしれないが、そもそも人間の多様性や人格を無視した考えと言える その走りが、時々浮上する国民総背番号…

読書:マスカレードホテル

東野圭吾 尚美のホテルウーマンとしての有能さが目立つ 新田の不満を抱えながらの勤務も、尚美の「教育」でホテルマン精神を獲得していく過程が、実地を知り尽くしているかのように理解できる犯人は、登場したときから、なんとなくそうかなと思わせるいでた…

読書:十字屋敷にピエロ

東野圭吾 屋敷内で起きた連続殺人を、置かれたピエロの人形の視点からも記述している その視点がなければ、通常の推理小説ということだが、斬新と言える発想 トリックは、さほど手の混んだものではないが、やはり最後まで気づきにくい また新しい表現法が現…

映画:ローマ法王の休日

これで終わりかい!と思わず口に出しそうになってしまった 法王に選ばれる事に不安を感じることも、選ばれてから戸惑う気持ちも、沈む気持ちもわかる そのあと逃げ出した事もまあ許せる 昔憧れた役者の気持ちを辿った さあ前向きになるのでは? 法王も人間だ…

映画:トガニ

ローマ法王を見に行ったが、満員だったので、時間が合うという理由で見た 見て衝撃 韓国で実際にあった、聴覚障害児童施設での性的虐待、暴力 新人美術教師のイノと人権センターのユジンの力で、告発に及ぶが、権力と金の牙城は崩れない ここで見捨てたら、…

読書:マイクロワールド

マイクル・クライトン 死後PC内に1/4ほどの原稿とアウトラインが残っていた それをリチャード・プレストンが引き継いで書き上げた そんな事情もあり、展開がやや粗くつながりに少し不満も感じる しかし、強磁場(100T)で物体が縮むという発想や、ミクロ…

読書:麒麟の翼

東野圭吾 父親の子供への思いあふれる 加賀の動機を明らかにしようと、真実に迫る姿勢 単に謎解きに終わらない、東野の心情にせまる展開に改めて感激

映画:ファミリーツリー

ジョージクルーニーはいつ見てもしぶい 今回は、じっと見ていると、ハワイ人に見えてきた 親子の絆を取り戻す物語で、結果はいいが、そのきっかけが妻の浮気という設定はちょっと寂しいかな 父親らしさや、土地への愛着は十分感じられた

映画:MIB3

懐かしいMIBだったが、トミーリージョーンズが年をとりすぎて少々あわれ 異星人も今回の悪役は人間っぽくて期待はずれだった 出会いが実はこんなだったとは、あとずけと思ってもジーンときた

映画:わが母の記

井上靖の自伝的小説 演技巧者3人の競演 樹木希林のぼけ老人の見事さ 役所公司のいかにも金持ちで、昔ながらの父権丸出しの父親ぶり 宮崎あおいの飄々とした、良家のお嬢様ぶり しかし母親の、息子を思う深い心か

映画:アーティスト

無声映画なのにというより、無声映画だからより訴えたいことが伝わってくる、終わってみるとじつにあったかくなる映画である 見る前にダンスが中心かと思っていたので、あまり期待していなかったのに、ストーリーに引き込まれた 犬の名演技にも拍手

映画:シャーロックホームズ シャドウゲーム

更にアクションが強化され、時代を超えたわくわく感が伝わる 次回作も期待

読書:聖女の救済

東野圭吾 湯川をもってしても虚数解と言わしめた、完全犯罪 か 容疑者Xの献身の石神を意識したらしい 毎日浄水器を夫に使わせないように「見張っていた」妻 子供ができなければ離婚という考えの夫 日常ではありえないようにも思えるが、ちょっとした考え方で…

読書:殺人の門

東野圭吾 途中でよむのが2回目だと気づく 図書館で借りるときにきづかなかった 和幸のお人好しさにうんざり ここまでいいようにされて、逃れられない優柔不断さ 最後に自分の不幸の原因が倉橋だったことの真相が明らかになるが、実は自分でも気づいていたこ…

読書:魔球

東野圭吾 天才ピッチャー須田武志 東野作品に多い、貧しい家庭の子供 早く収入を得て、母親を楽にさせたいと願うが故に、肩の故障を見抜かれまいと殺人に至ってしまう悲哀 貧しさと悲哀は東野の大きなテーマなのだろう それが読むものの心を突き動かす 東西…

映画:インセプション

デカプリオ円熟 渡辺謙も持ち味たっぷり 人の夢に入り込む 現実離れがむしろ実感できる

映画:always三丁目の夕日

ほのぼの、懐かし、涙、最後にほっ

読書:単独行者

谷甲州 加藤自身の記録を忠実に再現しているようによめる ただ何故冬山にのめり込んでいったのか、その背景にある生活、生い立ちなど掘り下げて、内面に迫ってほしかった 最後の北鎌尾根行は、自身の記録がない訳だから、同行者らに取材して書かれたものと思…

読書:カッコうの卵は誰のもの

東野圭吾 スポーツの能力は遺伝子で決まるのか 必要条件ではあるかもしれない だからといって、それだけで決まるものではない 好き嫌いもある 性の問題が絡むと、更に複雑になる 男性と女性の境は、グラデーションだという意見は納得できる 時間による変化も…

映画:Jエドガー

監督:クリントイーストウッド 主演:ディカプリオ 若者から老人までのエドガーを演じ分ける演技力に、ますます磨きがかかって来ている 自ら志願して主役を勝ち取ったとか 科学的な犯罪捜査方法の導入という明の部分と、反共、盗聴も平気という闇の部分を、…

映画:ミッションインポッシブル

スパイ映画としては、最高傑作のシリーズと思う トムクルーズの身体を張った演技も、スリルも、意外性も これからもシリーズが続くことを望む

読書:片想い

東野圭吾 次々と明らかになっていく秘密 学生時代の仲間とは、結局それほど互いを深く理解していないとも言えるか 男と女とはグラディエーションというのは理解しやすい それが理解される世の中への片想いと、美月と中尾との片想いの意味が込められている 東…