読書:プラチナデータ

東野圭吾
すべての国民のDNA配列を登録して、犯罪捜査や犯罪予防に役立てようという法案が成立!
机上の空論としては、その点だけみれば成り立つのかもしれないが、そもそも人間の多様性や人格を無視した考えと言える
その走りが、時々浮上する国民総背番号制
しかしどんな理想的と見える制度も、そもそも人間が作ったものに不備はあるし、抜け道を作ることもできる
天才が作り出した先端科学をどう役立てるかの、歴史が繰り返してきた究極の選択がまた迫られた格好
その対極に陶芸をおいて、神楽の新たな人生が始まることで、救われた気分で終われる