読書:単独行者

谷甲州
加藤自身の記録を忠実に再現しているようによめる
ただ何故冬山にのめり込んでいったのか、その背景にある生活、生い立ちなど掘り下げて、内面に迫ってほしかった
最後の北鎌尾根行は、自身の記録がない訳だから、同行者らに取材して書かれたものと思われるが、批判的な周囲の声が多い中で、加藤の気持ちを代弁する記述となったのには、その勇気に敬意を表したい