2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

読書:麒麟の翼

東野圭吾 2012の再読 日本橋、麒麟像にもたれて死んだ父 犯人とされた男は、単に通りかかって、出来心で盗んだだけだったが、運悪く死亡 息子は過去の過ちに向き合おうとするが、実は父親が、自分の償いの行動を引き継いでいてくれた 「加賀シリーズ最高傑作…

読書:舟を編む

三浦しをん 辞書に魅入られた人々 そこに今ひとつのめり込めない西岡 言葉にまつわる不安と希望を実感するからこそ、言葉がいっぱい詰まった辞書を、まじガめは熱心に作ろうとしているんじゃないだろうか ラブレターを発見した岸辺の思い 何かを生み出すため…

読書:果てしなき渇き

深町秋生 現職警察官と大物たちの売春行為 それに覚せい剤と殺人が絡む それを女子高校生がお膳立てする 解説にあるように、こんな小説読みたくないと思っても、つい読んでしまう 何もこんなに非人間的な物語にしなくてもいいんじゃないの

読書:スピノザの診察室

夏川草介 訪問診療での、「患者の妻の言葉:気遣いと苛立ちと諦めが等分に混じっていて、むしろ率直の感がある 要するに、病の夫に懸命に寄り添ってきた者の強みということでもある」 実際に訪問した者でなければ書けない描写だ 若い医師はとにかく病気を治…

読書:最悪

奥田英朗 仕事に追われる町工場の社長、支店長にセクハラを受ける銀行窓口店員、パチンコに明け暮れ、時に盗みで金を得るプータロー それぞれが思わぬ不条理に巻き込まれ、銀行強盗の現場で遭遇し それでも何とか社会に戻ってこられそうな 最悪な人生でも、…

読書:パイレーツ-掠奪海域

マイクル・クライトン 1660年代 カリブ海ジャマイカ 周囲をスペイン領に囲まれたイギリス植民地 その地の私掠船船長 ハンター 断崖絶壁を乗り越え、敵スペイン軍に捕らえられ、軍艦に追われ、戦い、ハリケーンから逃れ、カリブ族の襲撃に対抗し、クラーケン…