読書:海辺のカフカ

ドラマ化されるとのことで、初めて村上春樹を読む
現実と空想が混在する、ちょっと苦手なstoryだが、次の展開を読み進めずにはいられない推理小説仕立て
少年の成長を描いたということか
「でもね、田村カフカくん、これだけは覚えておいたほうがいい。結局のところ、佐伯さんの幼なじみの恋人を殺してしまったのも、そういった連中なんだ。想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ。ひとり歩きするテーゼ、空疎な用語、簒奪された理想、硬直したシステム。僕にとってほんとうに怖いのはそういうものだ。僕はそういうものを心から恐れ憎む。なにが正しいか正しくないかーもちろんそれもとても重要な問題だ。しかしそのような個別的な判断の過ちは、多くの場合、あとになって訂正できなくはない。過ちを進んで認める勇気さえあれば、だいたいの場合取りかえしはつく。しかし想像力を欠いた狭量さや非寛容さは寄生虫と同じなんだ。宿主を変え、かたちを変えてどこまでもつづく。そこには救いはない。僕としては、その手のものにここには入ってきてもらいたくない」(2人のクレーマーを追い払った後の大島さんのことば)
If only you could speak some Japanese!(せめて少しの日本語を話すことさえできればいいのに)