読書:祈りの幕が下りる時

東野圭吾
加賀の母親の行方が明らかになるが、出会う事なく亡くなってしまう
なぜか加賀に連絡が会った事から、事件へと繋がっていく
トリックとしてはありがちな、他人に成りすまして罪を逃れるものだが、娘を思っての逃亡生活の切なさやあきらめが、リアルに表現されている
加賀や松宮の生い立ちも重なって、ヒロインの悲哀が迫ってくる
加賀が登場すると、どうしても阿部寛の顔が浮かんでしまう
看護師との関係や、ひょっとしたら映画化の期待も持たせてくれる