犬塚 理人
スイスには自殺幇助団体があることを、この本を読んで、調べて初めて知った。
もちろん厳しい制約はあるだろうが
ただ欧米人の、個人の意志が最優先される国と、日本人のように家族や友人とのつながりを重視する国との国民性の違いは、なかなか埋めがたい 同じように安楽死の法制化議論が進むとは思えない
当面は緩和ケアに十分な診療報酬がつけられることが、末期患者の救いの道を開くものだとは思われる
この小説について言えば、若年性アルツハイマーの犯人が、ここまで段取りをつけて、「殺人」を繰り返すことができるというのは違和感がある