稲田豊史
「作品を鑑賞する」よりも「コンテンツを消費する」
① サブスクがもたらした映像作品数の供給過多
芸術-鑑賞物-鑑賞モード
娯楽-消費物-情報収集モード
わかりやすさがよろこばれる
いから10まで台詞や字幕で説明する作品の増加ー倍速でも字幕でわかる
教祖ビジネス:自分が詳しくなくても、それらしい知識を漁り、わかりやすく視聴者
目線まで下げて、断定的に語る事で信者を集める
わかってる感、理解してくれている感を醸しだし「俺を信じてついてこい」とやる
同じようにわかりにくさを排した映像作品にも人が集う
ネットで「おもしろい」というのは勇気がいる リスクが高い
クレームを言えば、被害者になれる 賛同を得られやすい
わかんなかったと言われない説明セリフが多い作品が生み出された
作品の説明過多傾向
倍速視聴の外的要因
内的要因は
②現代人の多忙に端を発するコスパ(タイパ)志向
若者の間で仲間との話題に乗れることが重要になっている:SNSやLINE 共感強制力
しかも24時間逃れられない
話題作をコミュニケーションツールとして使う そのため「観たい」と「知りたい」を使い分ける
③セリフですべてを説明する映像作品が増えた
SNSで「バカでも言える感想」が可視化されたことによる「わかりやすいもの」が 求められる風潮の加速と、それに伴う視聴者のワガママ化
映画ファンより「ファンではない消費者」が大切にされる
exアマゾンプライム 会員数を増やすため新作は安く旧作は高く
コンテンツが多すぎて、選ぶのがおっくうだから
なるべく少ない原資で利潤を最大化する資本主義経済下の、時代の必然か