読書:民王

池井戸潤
父と息子の身体が入れ替わってしまう物語
よくあるパターンの小説かと思って読み始めたが、ところがどっこい
入れ替わるのは、脳波を操作されていたためという、少し科学性が加わっている
しかし本質は、親子で互いに理解し合えなかった過去だが、実は本音をそれぞれの立場で言える事で、理解や信頼が深まる話
逆に言えば、親子はそんな突拍子もない状況に陥らないと、なかなか理解し合えないとも言えるか
最後は痛快な結末で、いつも池井戸小説は読後感がここちよい