読書:変身

東野圭吾
術後異変を感じた頃から、移植された脳は、犯人の京極のものだろうという推測がされた
移植脳に人格が浸食されていくとき、成瀬はどうするのか
必死で自分に踏みとどまろうとするもがきがつらく理解できる
しかし守り切れないと悟ったとき、自殺の道しかないように思われたが、再手術を迫るという究極の手段に出る
上のほうからの、成瀬を抹殺しようとする力が、あまり描かれなかったのは少し残念だが、主題に影響がないのでということであろう
最後に描いた、ヌ−ドの絵が成瀬らしい素晴らしい絵だったことは、そういう記述がなくても明らかであろう