読書:レインメーカー

真山 仁

原告代理人の強引さは、理解しがたいが、医療裁判に至る現場の経過は実情を調べてリアルに書かれている

医療者は誠実に向き合っても、偶然に左右されることもある

家族は一部始終を目にしているわけでもないし、医療者の思考過程を共有することが出来るわけでもないので、予期せぬ結果に終わると、どうしても不振はぬぐえないのかと思う

「医療に経済的合理性は、相容れない気がする」

「裁判の間、法律で医療を裁くことの不毛さを感じた」

そもそも裁判というのは、経験から、真実を明らかにする場ではなく、どちらの言い分が法律に矛盾しないかの、言い争いのように感じている