読書:白鳥とコウモリ

東野圭吾

白鳥とコウモリが一緒に飛ぶような

久々の、東野圭吾の殺人事件の小説の真骨頂

単なる謎解きでなく、動機解明の過程で、関係者の心理描写がリアルで見事

加害者家族が被害者家族に変わる、あるいはその逆

どっちにしても家族にとっては身に覚えのない的外れな非難

それが許されるおかしなSNSの世界

そしてそれに関連してか、殺人に興味を抱く少年

どんな未来を残してあげたらいいのか

 

ただ和真と美令との終わり方に救われた