2022-01-01から1年間の記事一覧

映画:CODA あいのうた

聾唖の両親と兄 子どもの頃から通訳として育ったルビー 思いがけず歌の才能を見いだされるが、自分も家族も半信半疑 例に漏れずマイルズへの好意から歌の練習を続けようとするが、家族の仕事の通訳としての手伝いから解放されない 歌をあきらめようとするが…

読書:生きづらさについて考える

内田樹 さまざまな媒体に書いたエッセイのコンピレーションとのこと 目次の表題からして大きな問題提起というか挑戦的 「第一章 矛盾に目をつぶる日本人」「私たちは歴史から何も学ばない」 日本では:熟議するというのは要するに時間をかけるということ そ…

読書:同志少女よ、敵を撃て

逢坂冬馬 第二次世界大戦、独ソ戦 スターリングラードを巡る戦い 憎し みから復讐しようと、狙撃兵となっ頃更田たセラフィマ しかし殺された母や村人たちを焼いたのは、疫病予防だった そしておそらく、女性狙撃兵として苦悩の中で生きてきた教官イリーナも…

読書:黙約のメス

本城雅人 脳死移植は生体移植と違って、生きている人に傷つけずに行える ドナーのその後の人生を考えると、少なくとも子から親へというのは考えにくい 「体についた傷のせいで、心まで傷ついてしまう事がある」 「医師に問題が生じると、マスコミや世間は医…

読書:黒牢城

米澤穂信 直木賞 黒田官兵衛が荒木村重に捕われ土牢に長くとどめられたのは、NHK時代劇でも、岡田准一の名演で思い出す この小説は、ノンフィクション風時代劇でありながら、ミステリー小説とも言える 幾多の城内の不思議な事件を、牢内の官兵衛が事件の…

読書:ナオミとカナコ

奥田英朗 前も読んだのかな と思ったがドラマで見たものだった ドラマでは高畑淳子が本物かと思わせる中国人になっていた DV夫殺人と失踪偽装 中国人社会もからませ、逃避への国外脱出は出来るのか 犯罪者ではあるが、それに至る経過と、2人の友情に、だん…

読書:レインメーカー

真山 仁 原告代理人の強引さは、理解しがたいが、医療裁判に至る現場の経過は実情を調べてリアルに書かれている 医療者は誠実に向き合っても、偶然に左右されることもある 家族は一部始終を目にしているわけでもないし、医療者の思考過程を共有することが出…

映画:クライ・マッチョ

クリント・イーストウッド 落馬して落ちぶれたロデオスター 元雇い主の依頼を断れず、メキシコから息子を誘拐して連れてくる仕事を請け負う 子どもは、親の愛を知らずに育ち、強さを求めて闘鶏にのめり込む よぼよぼの元ロデオのスターが来ても、尊敬のかけ…

読書:二人の嘘

一雫ライオン 誰かをかばって有罪となる このテーマは法廷ものではよくあるか しかし主人公が裁判官 しかも10年に一人の逸材、東大在学中に司法試験パス、2回の試験もパスして裁判官に さらに道行く人も振り返る美人 と設定が高すぎる 一方の有罪となった被…